やいやいの 遠州方言考  

和歌山大講師の沢村美幸さんは「日本語方言形成論の視点」(岩波書店)で面白いことを言っている。『失敗時の方言』には、モタ・サーサ・アキサミヨー…シマッタ、シモタ、アイター、サーサ、バッサリ、アキサミヨー……などがあるという。

失敗したときに思わず口にする言葉に多彩な地域差があることに注目して、全国798人の回答をもとに、失敗の感動詞の方言を14グループに分けて分析した。
 共通語的な言い方の「シマッタ」は東日本で、近い表現の「シモータ」「シモタ」は西日本で広く使われている。長野、新潟から東北にかけて分布するのは「サーサ」、近畿以西に多いのが「アイター」だ。静岡西部の「ヤイヤイ」、高知の「バッサリ」、沖縄の「アキサミヨー」など、ごく限られた地域で使われる言葉もある。

 朝日新聞 5月9日より 

「やいやい」が方言だなんて、ついぞ知らなんだ。ぼくの人生で最も多く使われた言葉は「やいやい」だろう。

これが遠州地方限定(会津地方の一部でも使われている)とは驚きである。でも、どこか愛嬌があって、遠州っ子らしくていい。「やいやい」の感嘆詞につづいて、「まあ、いいか」とすぐ開き直るところがある。そこが遠州人の気風である。

遠州人って走り出してから、なぜ俺は走っているのだろうと考える。 おっちょこちょいというか、単なるバカといおうか。だもんでしょっちゅう「やいやい」ってこいてるだにぃ。おえりゃあへんやー。

2011/05/11 10:28



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