熊野古道を歩く旅 -大雲取・小雲取越え-(上)

 10月の初旬、3回目となる熊野古道の旅に出かけました。
昨年の2回の伊勢路に続き、今回は中辺路(なかへち)の大雲取・小雲取(おおぐもとり・こぐもとり)越えに挑戦しました。
 大雲取・小雲取は「流れる雲に手が届くほど高い山」が語源とされ、熊野三山の那智大社と熊野本宮大社を結ぶ山越えの道で熊野古道最大の難所といわれています。(熊野三山とは本宮大社、那智大社、速玉大社に那智山青岸渡寺を加えた三社一寺の総称)
 朝、宿を出てバスで那智の滝まで行き、滝を見てから那智大社にお参りして、いよいよ大雲取越えです。
 
  森に入り歩き始めるとすぐ、イノシシが地面を掘り返した跡があちらこちらに。こんな近くまでやってくるのかと驚きましたが、どうかイノシシに出会いませんようにと祈りながら歩きました。
 熊野古道は世界遺産に登録されたこともあってきれいに整備され、大抵のコースには番号のついた道標が立ててあり、歩く励みになります。大雲取越えは500メートルごとに28番までの14.5キロです。

 この周辺の森は、ほとんどが杉とヒノキで広葉樹はほとんどみあたりません。よく間伐が行われていて、高く伸びた杉やヒノキの根元に切り倒され た丸太や枝打ちされた枝がゴロゴロと転がっていました。あるところはすでに朽ち果て、あるところは新しく、長い時間をかけて手入れされているようです。
 それにしても伐られた木は何かに使えないものかと、せっかくの資源が無駄になっているようで残念に思いました。  

  途中には、時々苔むしたお地蔵様がひっそりと立っています。
 「蟻の熊野詣」という言葉があるように、平安時代以降、信心深い多くの人が、蟻のようにぞろぞろと熊野を目指しました。旅の途中で行き

2010/10/13 20:57



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